私たちの日常に存在する「食」は、人々が長く健やかに生きる源として、とても大切なものです。
特に今日の社会の中で高齢者を対象とした「食事」は、単に日々お腹を満たすだけに繰り返すだけのものではなく、乳幼児、青少年、中高年のそれと全く同じように、健康維持や増進、疾病予防、さらには精神衛生上においても非常に重要な意味をもっています。
しかし肉体の老化から味覚の変化や咀嚼力、嚥下力、消化吸収力が弱まり、全般的に食欲が減退したり、生活環境の変化(独居・施設入居など)のストレスで「食」へのこだわりを失うケースも稀ではありません。
こうした状況や栄養に対する認識の薄さから、近年では免疫機能や筋力が低下したり、認知症を引き起こすといったような深刻な問題も浮上してきています。
また一方では、高齢者福祉事業の増大・拡大・多様化に伴い、そこに携わる職員の作業効率や労働環境の改善も急務とされています。
私たちは、こうした高齢化社会における食生活の現状や課題を中心に、根本的な改善も踏まえた「食のサービス」を展開し、それを通して高齢者施設、高齢者世帯をはじめ、地域社会全体が健やかな方向へ向かう事を願って活動しています。